
日々頑張って練習しているのに何故かフルートの調子が悪いな…
そう思ったことはありませんか?
その不調、もしかしたら原因は唇の皮にあるかもしれません!
フルートの調子が悪い際に考えられることの代表例として、体が力んでいることや、そもそもフルート本体に修理や調整が必要なこと等が挙げられますが、これらの問題をクリアしているのにそれでも調子が整わない時は、唇にも原因があるかもしれません。
今回はそんな唇のケアとフルートへの影響について解説していきます!
この記事でわかること
リップケアをしないとどうなるの? |
演奏中もリップクリームが必要? |
どんなアイテムを選べばいいの? |
リップケアをしないとどうなるの?

唇は、フルートを吹いている時以外にも、喋ったりご飯を食べたりと動かす機会が多いです。
それに加え、他の皮膚より薄く、脱脂線が無いため、乾燥しやすくバリア機能も低くトラブルも起きやすくなっています。
特に乾燥は大敵で、保湿を怠ってしまうとガサガサしてしまったり、皮が剥けたりひび割れしてしまいます。
フルートも、ガサガサを放置した状態でアンブシュアを使って吹いてしまうと、ひび割れることが非常に多いです。
また、ひび割れなくても厚皮を張ったような、または膜を張ったような状態になることがあります。
唇で作った息の出口が、音色を作るため、ひび割れがあったり、厚皮が張ってしまっていると、わずかでも形が変わってしまいます。
音に影響がない場合もありますが、影響が出てしまうと、自覚の有無に関わらず、口周りや色々な場所に力が入って、却って良い音が出しづらくなってしまうため、唇のケアは大切と言えるでしょう。
演奏中もリップクリームが必要?

リップケアが大切ということは前述のとおりですが、では、果たして演奏中にリップケアは必要なのでしょうか?
結論から言うと人によります。
リップクリームは、油分を多く含んでいるため、塗ったまま演奏するとリッププレートが滑りやすくなってしまいます。
一方で、リップクリームを付けて演奏しても滑る心配をしたことがない人もいます。
私は演奏中はリップクリームを塗らないようにしていますが、もしリップクリームや、薬を塗った状態で演奏したいと思った方は、その状態で一度吹いてみて、演奏できるかどうか確認してみてください。
どんなアイテムを選べばいいの?

リップクリームといえば、ドラッグストアやコンビニ、スーパーでも目にすることがあり、その種類の多さにも驚かされるのではないでしょうか。
リップクリームを選ぶときに価格も重視することが多いと思いますが、お悩みに合わせて選ぶことも重要です!
保湿をメインに考える方へはセラミドや、シアバター、ミツロウといった成分が含まれているものが効果的です。
荒れてしまっている方へはグリチルリチン酸ステアリルといった抗炎症作用があるものを選ぶと良いでしょう。
また、リップクリームのほかに、リップスクラブといったものも存在していて、唇の角質を除去し、唇の表面をなめらかにしてくれます。
こちらは毎日ではなく、数日から一週間程空けながら使うケアなため、リップクリームのケアでは物足りない方に、時々プラスしてあげるものと思っておきましょう。
お悩みの程度によっては厚労省の承認を得た医薬部外品や、医薬品から選ぶことも視野に入れても良いでしょう。

いかがでしたか?
フルートのコンディションを考える時に、唇のコンディションが及ぼす影響についても併せて考えることによって、あなたのお悩みの改善の手掛かりになるかもしれません。
唇も立派な楽器の一部ですので、日々のケアの積み重ねがとても重要になります。
リップケアはやっていてフルート以外でも損することはありません!
怠っていたかも…と思った方は是非これを機にケアを頑張ってみましょう!
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